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June 05, 2006

将棋界隆盛の道

 筆者が将棋界に興味をもったのは、昭和43年頃の高校生の時だった。学校には廊下に三大新聞と地方紙が閲覧できる場所があった。授業の合間にすべての将棋観戦記を読むのが楽しみであった。巨人、大山名人に若手が挑戦する構図の時代だ。最も驚いた記事は現役A級の山田道美八段(当時)の急死。打倒大山を公言し、いち早く研究会を主宰した名棋士であった。中原時代はこの山田八段によるところが多いと聞く。
 さて、将棋界の隆盛には、時代時代の発展するための要因があったと思う。その歴史をたどりながら、これからの将棋界隆盛の道を探ってみたい。
 世襲制名人最後の関根13世名人が、実力制名人という画期的英断から考えてみよう。この時代の話は当然ながらいろいろな本からの推測だが。
 戦時中から終戦のあたりまでは木村義雄無敵時代といわれる。無敵時代というのは人気がないかといえばそうではない。当時相撲は双葉山無敵で隆盛を誇っていたという。やはり、強い者にあこがれる、また、誰が倒すのかの興味も増す。大鵬、北の湖、千代の富士が強かった時代。野球なら巨人V9時代など1強でも人気はおとろえなかった。羽生7冠王の時代ともいえる。
 戦後、塚田、升田、大山の若手三強が次期名人候補としてしのぎを削っていた時代を経て、升田VS大山の激闘が続く。同門ながら対立抗争的な勝負にファンは魅了した。今はみんな紳士な棋士が多いが、昭和53年?の森八段の剃髪での挑戦。これには驚いたし興奮した。森八段のパフォーマンスは自らを鼓舞するとともに将棋界に一石を投じた演出ではなかったかと思う。今ボクシング界が、過激若者の出現でファン層を拡大している。行儀がいいだけでは隆盛はのぞめない。悪役的存在も必要なのかも知れない。ただ、誰がと言われるとこまるのだが、現状では、渡辺竜王、山崎六段、橋本六段にその素養があると見た。過激発言でもたくさんのファンがつく棋士であろうから。
 人気の升田、実力の大山は、相撲では、人気の柏戸、実力の大鵬につながるだろう。昭和46年の大山VS升田の「升田式早石田」は奇襲戦法に独自のアイデアを盛り込んだ将棋史上最高の7番勝負だったと思う。新聞でしか情報が入らない時代に、翌日の新聞をあさったことが懐かしい。
 スーパースターの出現は隆盛には欠かせない。神武依頼の天才、中学生プロ棋士加藤一二三、棋界の太陽、中原誠、彗星の如く現れた、谷川浩司、そして棋界統一の羽生7冠王の誕生。これが私の見る三大スーパースターだ。今なら、渡辺竜王がこの一角に続くかはこれからの活躍しだいだ。彼のブログは、棋士の日常をさりげなく表現していて、アクセス数、人気がすごい。今の将棋界をもっともっと興奮させる最前線にいることは間違いない。
数年後、羽生4冠VS渡辺3冠の名人戦が実現したら、世代間抗争の劇的名人戦になるのは間違いない。
 将棋界隆盛の道、今日はこれぐらいにしておこう。       ・・・・・・つづく・・・・


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