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March 18, 2006

プロ魂を見た

 昨日はB級順位戦の最終局だった。まずは状況を確認しておこう。昇級争いは、まず深浦八段が9-2で昇級確定。残る1つは8-4で空き番の阿部八段と8-3で勝てば昇級の中川七段の二人が争う。深浦ー中川は、深浦は勝っても負けても順位は変わらない。一方、中川は勝てば初のA級と八段昇段がかかる。しかし、負ければ同率頭ハネで昇級できない。いわゆる片懸賞の状態である。しかし、将棋界には自分に関係なく、相手に取っては人生がかかる試合を全力で戦うことが美学とされる「米長哲学」が存在する。
 結果、深浦が勝った。これこそプロ魂か。無念なり中川。そして、序盤3-1で昇級候補と目されていた先崎八段が4-8でよもやの頭ハネの降級をくらった。二人とも米長門下であるのが因縁めいている。週刊文春掲載の「先ちゃんの浮いたり沈んだり」のエッセイはこの悔しさをどう表現されるのだろうか。いずれにしてもこの悔しさを来期にダブル昇級で晴らしてほしい。
 同じようなことが第1回WBC(ワールドベースボールクラシック)で起こった。アメリカーメキシコはアメリカが勝てば準決勝進出、メキシコは勝っても準決勝には進めない。メキシコが勝った場合は、日本、アメリカ、メキシコが1-2で並び、その場合当該チームの失点が順位を分ける。その失点は、アメリカが5点、日本が7点、メキシコは6点ですでに脈なし。アメリカは負けでも0-1なら失点率で上回る。このような状況で結果は2-1でメキシコが勝った。失点は日本とアメリカが5点で並んだ。しかし、日本はアメリカに9回3/2のサヨナラ負けだったその1/3アウトの差が日本2位になったのであった。メキシコは日本に対して何の義理立てもないはずだ。むしろアメリカの大リーグに何人もの選手を送っていることを思えば、むしろアメリカに気を遣う立場かも知れない。しかしプロの魂はそれを許さなかった。
 日本はメキシコの足を向けては眠れない。そして3度目の韓国戦、3タテはなんとしてもやってほしくない。しかしお互いプロの世界、根性だけでは勝てない。強いチームが勝つ・・・・いや、勝ったチームが強い。

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March 13, 2006

将聖・羽生七冠王

 17世名人、谷川浩司のあとに続く18世名人は誰になるのだろうか?羽生3冠が4期、森内名人が3期、佐藤棋聖2期、丸山九段2期と続く。実績からみてぜひ羽生さんに取ってもらいたいものだ。森内名人が逆転して先に永世名人の可能性は高いかもしれない。また、羽生3冠が不運にして永世名人になれないことだってありうる。しかし、あの前人未踏の7冠王が永世名人でないことがあっていいのだろうか・・・・
 囲碁には歴史上二人の聖がいる。碁聖・道策と棋聖・秀策である。ならば将棋界にも永世名人と勝るとも劣らない聖があっていいのではないだろうか。そうだ、将聖・羽生善治七冠王なんてのはどうだろうか。この時代に将棋ファンであった誰もが認めると思うのだが・・・
 名人挑戦者のプレーオフが16日に行われる。谷川将棋のファンでもあるのだが、ここは羽生さんに勝ってもらってついでに名人を取り、永世名人になってもらうのがいいような気がする。そして来年は羽生名人に谷川さんが挑戦して名人に返り咲く。そして、次は谷川名人に森内さんが挑戦して永世名人をねらう。そして・・・・・・
 これじゃ、いつまでも話が終わらんな・・・・
 で、言いたいのは、7冠王は「永世名人」か「将聖」になるよう働きかけてください。将棋記者クラブのみなさん。
25世紀の将棋の世界に、羽生さんの名前が燦然と輝くような冠を残しておいてほしい。

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March 12, 2006

支部名人戦団体戦

 支部名人戦の団体戦県予選に出た。メンバーは奨励会候補の中学生、県将棋界の将来をささえるであろう人の自分の中では豪華キャストであった。当然県代表が狙えるメンバーと思っていた。
予選リーグ 3-0、3-0、3-0で決勝トーナメントへ
決勝トーナメント 
1回戦 3-0 準々決勝 3-0
ここまで無傷の15-0 うーんいい感じだ。しかし将棋は内容が悪い、逆転が多かった
そして準決勝、予選リーグで3-0と圧勝したチームだ。しかし結果は0-3 あちゃー完敗、でも、1-2でなくてよかった。団体戦は負ける時は完敗にまさるものなしだ。味ワルではなく、すっきり負けなのだ。来月は職団戦がある。勝つときは3-2,負けるときは0-5これがいい。うらみっこなしなのだ。
おまけの3位決定戦は2-1で勝って、ささやかな賞品がはいった。ちなみに優勝は準決勝で我がチームを粉砕したチームが2-1で勝った。ま、よかったかな。ぜひ、全国大会ではまずは予選リーグ突破してほしい。
10時から18時までの8時間労働、幸せな人は県代表の支部名人、シニア名人、団体の3人のたったの5人だけ
100人以上の不幸がそこにはあったが、みんなそれなりの満足感で家路についたのでありました。

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ドラマチック将棋界

 久々に将棋界の面白さを書いてみよう。3月は年度の最後の月で面白い勝負が続く。
 まずは、7日のC級1組順位戦、山崎六段がぶっちぎりで抜けてあと1人の状況。自力の渡辺竜王がすんなりと思われていたが、対窪田五段戦は苦戦、一方キャンセル待ちの岡崎六段は優勢を築いていた。しかし、その岡崎六段は逆転の苦杯を喫してしまう。
 同日行われていた第55期王将戦は、佐藤棋聖が3連敗後の3連勝と驚きの粘りを見せた。囲碁界には何度か起こっている3連敗4連勝が将棋界で初めて起こるのか?その1局が新潟県の佐渡で行われる。過去唯一の3連敗3連勝は、昭和53年の十段戦で起こっている。中原十段(○○○●●●)米長挑戦者から中原が辛くも防衛した。さて、初の快挙が起こるのか目が離せない。話題性からいえばぜひ実現してほしい。その分、羽生さんのは16日の名人挑戦者プレーオフを勝ってもらって、ついでに名人になって永世名人になってほしい。
 逆転のドラマはまだまだ続く。9日の奨励会三段リーグは13勝3敗の稲葉三段が連敗、11勝5敗の中村太三段が連勝で両者13勝5敗で並んだが順位上位の中村が頭ハネでプロ四段の切符をつかんだ。確率的には1/16が簡単に起こってしまう。勝負は何が起こるかわからないとつくづく感じる。
 10日のB級2組順位戦は、これまたすごい結末であった。自力の66歳内藤九段、キャンセル待ちは杉本七段
、屋敷九段ー森九段の勝者という構図から、詰将棋の名手、内藤九段が積みを逃して大逆転負け。勝っていれば新記録の昇級だっただけに残念。それで浮上した杉本六段は降級の決まっている富岡七段八段に負けてしまう。もっとも順位の悪かった森九段が奇跡の昇級、新記録ではないが59歳の昇級はすごい。このクラスは終わってみれば、23人リーグで3位がなんと6勝4敗、また、6勝4敗が9人という大混戦なのだ。
 これから、C級2組最終戦、B級1組最終戦、名人挑戦者プレーオフ、王将戦最終局とぞくぞくする対局が続く。将棋よりも勝負のドラマが面白い。


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